Smiley face
写真・図版
竹林に囲まれた旧倉吉線跡。〝日本一美しい廃線跡〟と呼ばれ人気だ=鳥取県倉吉市関金町

 幻の国鉄路線「南勝(なんしょう)線」が開通していたらどんな駅弁があっただろうか――。鳥取県倉吉市で28日、参加者が地元の食材を使った架空の駅弁のメニューを考えるユニークなワークショップがある。倉吉観光MICE協会が、観光客誘致に興味を持つ人を増やすために〝気軽な入り口〟として企画した。

 南勝線は、1985年まであった倉吉線を姫新線の中国勝山駅(岡山県真庭市)まで延伸する形で計画された。74年には起工式が行われたが、自動車の普及に押されて建設が放棄された。今年は倉吉線の廃線40年、中国勝山駅の開業100年にあたる。

 ワークショップでは倉吉市山間部の関金地域の食材を試食しながらメニューを考える予定。8月上旬にメニューを元にした弁当を試作し、掛け紙のデザインも考える。

 昨年、岡山県真庭市でも同様の企画があり、鹿肉のカツなどが入った弁当が試作されたという。同協会の塩川修・営業マネジャーは「今後、倉吉と中国勝山駅の弁当対決といったイベントも考えたい」と話す。

 ワークショップは28日午後0時半から、関金総合文化センター(倉吉市関金町大鳥居)で。参加無料で定員20人程度。事前申し込みが必要で26日締め切り。問い合わせは同協会(0858・24・5371)へ。

共有